タケニグサ [野路行]
いつものマイ・フィールドの道すがらである。
竹煮草が群生していた。
この時期は、まだ瑞々しい緑色であまり周りの草木から目立たない。
あと少したち、特徴的な白い花序が伸びてくると、がぜん目立つ存在となるのである。
今回、時期尚早に登場願ったのは、「竹煮草」 、あるいは 「竹似草」 ともよばれるこの植物に、 「チャンパキク」 という名があることを知ったからなのだ。
それは、 偶然、書店で手に入した、 柳田国男 著 「野草雑記・野鳥雑記」 の冒頭に登場するのである。
WEBで検索してみると、この草には他にも実に多様な名前が付けられている。その故についても、同書はさまざまに考察されている。
柳田国男というと、“偉い学者先生”との思いがあって、一段敷居が高い気がしていた。しかし、この書は、そのような予断を打ち砕く素晴らしい随筆集であった。
ぜひ、一読をお勧めします。
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